失うちんこ
2017年某日
全国で唯一のナンパ師新年会が開かれる街、味噌。総勢50名を越える新年の祭典。あいにくの大雪ではあるが、味噌の街は熱気と狂気で包まれていた。
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遡ること数時間前。
最近頻繁にコンビを組むロスさんと温かいココアを飲みながら緊急サミットを開いていた。
ニーチェ「今日こそコンビ即を決めましょう」
ロス「あぁ、俺はいつでも準備はできてる。今日だって3即するつもりだ」
ニーチェ「そ、そうっすか、そういえばこないだの即動画見ます?これやばいっすよ」
ロス「くッッッ、エロいエロすぎる。圧倒的エロさ。俺のリトルがスカイツリーを越しちまったよ。スカイツリーから飛びでた精子が地球を覆いそうだ。ニーチェしね」
有意義とは言えない緊急サミットは10分程で終わり2人は神妙な面持ちで新年会にに向かった 。
新年会には数多くのナンパ師が参加していた。とりあえずサラッと挨拶を済ませ、ロスさんの隣に腰を下ろした。
ロス「俺、ナンパ師のくせに人見知りなんだよな。全然知らない人ばっかりだし。」
ニーチェ「僕も同じなんで大丈夫です。とりあえず枝豆食べましょう」
全国各地から凄腕が集結している中で枝豆を食べるロスさんとニーチェ。
僕の隣には爽やかイケメンで有名なネオくんが座った。
ネオ「腹減ったー、よし、個人プレイ個人プレイ。先に鍋食べて箱行こー」
この人は余程腹が減っていたのか。物凄い勢いで鍋を食べる、食べる、食べる、食べる、食べる。ネオくんが鍋の肉類を食い尽くしたせいで鍋の中身はあっという間に白菜だけになった。
ニーチェ「くそ、最後の肉団子とられたぜ。ムカつくやろーだ。」心の中で悪態をつきながら、性病の怖さと、避妊の大切さについて15分程意見を共有した。
ネオ「中出しした場合と中出ししなかった場合とで受精の確率はどう変化するのかな?統計がほしいよね」
こいつは爽やかな顔して何言ってんだ…お前のキンタマを鍋に入れて肉団子にしてやろうか。そんなことを考えながら緑茶なのか緑茶ハイなのかわからない飲み物を飲んだ。
時刻は21:00を周り、何人かは既にこの店を退出した様だ。今日の真の目的は新年会ではない。ロスさんとのコンビ即だ。
そのためには僕たちもそろそろ出撃しなくてはならない。名残惜しかったが安村さんたちに挨拶をし、ノブさん、無双さん、えじるさん、ネオさん、ロスさん、ニーチェで黒へ向かった。
21:45、ノブさんと無双さんは強烈な尿意に襲われ僕たちと共に黒に辿り着くことが出来なかったみたいだ。
2人が尿を漏らしていないことを願いながら4人でIN
音楽に合わせながら身体を揺らしフロアに入ると、そこはまさにレッドオーシャン。男、男、男。圧倒的男!案件の少なさにがっかりしながらもロスさんと握手を交わす。
ロス「今夜は厳しい戦いになりそうだ」
ニーチェ「今夜もだろ…」心の中で悪態をつきながら2人で案件を探す。
勝負を仕掛けるなら前半だ。後半はクラスタまみれになることが予想される。そうなってからではコンビ即の確率は下がる
テキーラで気合いを入れ、案件に目ビームを送る。
目が合った案件に手を差しだすと、その子は僕の手を握ってきた。
今夜はイケる!
確信にも近い感情が僕の心を踊らせる。
小柄で愛嬌がある自称双子だと語る案件2人に
ネオ、ロス、ニーチェでイケメン選手権。
ニーチェ圧倒的勝利!ネオくんとは結構頻繁にイケメン選手権やるけど、ほとんど同点。だからこれは嬉しい!
前日にホークスヘアにしておいた甲斐があったぜと思いながら、喜びに浸る。
得意のホークスダンスでガンガン和む。
(ほぼホークスさんのパクりやんけ…)
案件「イケメンと踊れるとか嬉しい。緊張して顔見れない」
ニーチェ「ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、俺の時代だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」と思いながらも
「全然イケメンじゃないよ、それに君が綺麗だから僕の方が緊張するよ。ほら、心臓こんなにドキドキしてる」というキムタクが言ってもキモすぎるような発言をクールな表情で繰り出す。
発言はきもいけどなんとか食いつきを上げDKまで済ませる。ロスさんの方も順調に和めている様子。
よし、今日はこの子たちを連れ出そう。
ロスさんと暗闇の中でアイコンタクトで語り合う。
しかし、現実はそんなに甘くないのがこの世界。案件はトイレに行き、終電で帰ると言い出した。
なんとかして引き止めようとしたが2人の意志は堅く崩すことが出来なかった。
「くそっ、、またダメなのか。ここまで和めているのに、なぜ連れ出せない」
時刻は24:00前、双子案件に放流されたショックからニーチェはやる気を失っていた。でも今日のロスさんは違った。
ロス「おい、ここで諦めるのか。約束したコンビ即はどうする。俺は今日即れなかったらオラ飯さんにちんこ切られるんだぞ!」
そうだ…ロスさんはちんこを失う覚悟でこの戦場に立っているんだ。コンビの僕が諦めてどうする!ロスさんのちんこを死守するだ!
ロッカールームで再度緊急サミットを開きマインドを作り直す。
僕たちならまだイケる。
再びフロアに向かう。
「くそっ、男だらけだ。案件はほとんどいない…」
??「おいっ!てめぇさっきから何睨んでんだ」
??!!!!!!!!
ロスさんがヤカラに喧嘩を売られた。
しかも筋肉ゴリゴリでヤバそうなやつ。
ニーチェ「。゚(゚´д`゚)゚。」
突き飛ばされるロスさん。困惑しながらも喧嘩を止めようとする僕。
まぁまぁやばい状況やん…
しかしそこは流石のロスさん、ヤカラと和解し、最後は握手してお酒まで貰っていた。
その和み力を女の子の前で発揮しろよと思ったり思わなかったりしながら、無事に活動を再開した。
周囲を見渡すと前半に声をかけた2人組みの片方とネオくんが和んでいた。2人組みに友達1人が加わったみたいで案件は3人組みになっていた。
丁度いい。
すかさず声をかける。なんとか徐々に和めている。時間的にも丁度いい。この子たちを連れ出そう。
ネオ、ロス、ニーチェで3:3連れ出しに成功する。移動途中にネオくんペアはなぜか在美に向かった様だがまぁいいだろう。
ロスさんペア、ニーチェペアの2:2で居酒屋に入る。
ロスさんが頑張ってマシンガントークをしている中、ニーチェはお通しのキャベツとおでんを食べる。
お前もっと喋れよオーラがロスさんからガンガンに飛んでくるがムシする僕。
別に話したくないわけではないんだけど4人いたら盛り上げ役は1人でいいかなってのが僕の考え。それに僕は無理に話すとすぐにボロが出てしまう。それよりもニコニコしながら頷いてる方が食いつきあがることが多い。アポでもいつもそんな感じ。
まぁそんなこんなで言い訳をしながらトークは全てロスさんに丸投げ。
それにしても、本当によく話すな〜なんて思いながらハイボールを飲む。
ロスさん担当の遠野なぎこはロスさんに結構食いついてる感じ。
ニーチェ担当のグラビア子(爆乳だから)は天然な子で感情が読みにくい。ロスさんと僕のことをカッコイイって言ってくれるけど、それは本心ではなくて社交辞令って感じ。
僕もおっぱいツンツンしたりして一応頑張って仕上げてみる。(仕上げ方違うかな?)
ロスさんと遠野がうたた寝してる間にグラビア子に耳打ちしてみる。
ニーチェ「なぁ、ホテルで2人で寝ない?俺もう眠たいや」
グラビア子「えー、それはダメだよ〜、遠野もいるし」
ニーチェ「遠野とロスさんいい感じだし2人きりにしても大丈夫だよ。それにロスさんは信用できる男だよ」
グラビア子「そっかなー?んー」
グラビア子は終始微妙な反応だったけど、とりあえずロスさんと遠野を起こし、居酒屋を出る。
前を歩くロスさんペアとだんだんと距離を開けて反対方向に歩きタクシーをつかまえてLHイン。
LHインしたらいけると思ってたけど、グラビア子はそんなに甘くなかった。隣で寝てるのに、キスさえさせてくれない。
ニーチェ「グラビア子がイヤなら何もしないよ。でも俺とキスするのイヤじゃないでしょ?」
グラビア子「イヤ!」
ニーチェ「。゚(゚´д`゚)゚。。゚(゚´д`゚)゚。。゚(゚´д`゚)゚。」
即れる雰囲気じゃない。1年程前にLHにインして負けたことがあるがその時の雰囲気によく似ている。
しかし、グラビア子はおっぱいを押し当てて脚を絡ませながら寝てくる。
なんだこの状況。なぜキスを突破できない。なにか理由があるはずだ。顔グダか?性格の問題か?いや、それとも僕自身の問題ではなくグラビア子の問題?
様々なことを想像し、グダを崩す。知ってるルーティンは全部試した。でもダメだ。状況はまったく変わらない。
諦めよう。
ニーチェ「もう。寝ようか」
グラビア子「うん。おやすみzzz」
こいつ、イビキかいて寝てやがる…
ピロリン♪ロスさんから即報が送られてきていた。
くそ、悔しい僕の力じゃドキドキさせることはできないのか。それにロスさんはしっかり即っているじゃないか。
AM6:00 ♪会ぁいたいと願う回数が〜♪僕の携帯のアラームが鳴る。結局、股間の膨らみで一睡も出来なかった。
グラビア子はまだ眠そうにしている。
ニーチェ「すごいぐっすり寝てたよ。イビキかいてたくらい」
グラビア子「うそ?!爆睡しちゃった笑」
ニーチェ「俺はグラビア子がおっぱい押し当てて寝てくるからニーチェのニーチェが膨らみすぎてまったく眠れなかったよ笑、ほら」
グラビア子の手を握りニーチェの股間に持っていく。
グラビア子「そーゆうのいいか…えっ、ニーチェくんめっちゃ太くない?!」
ニーチェ「あぁ、グラビア子のおっぱいには負けるよ」え?この雰囲気、なんかいけんじゃね?キスしてみるか。
グラビア子「ダメ、しないよ」
ニーチェ「。゚(゚´д`゚)゚。 やだぁー!こんなにちんこ膨らんで我慢するとかむりむりむり!やりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」ベッドの上でコイキングの様に飛び跳ねるニーチェ。
グラビア子「ちょっwwwwかわいすぎるwいじめたいwww」
ニーチェ「え…?」
グラビア子「ほら、キスしよ」
グラビア子「ねぇ、乳首が気持ちいの?ほら、これはどう?耳は?え?もうパンツ脱ぎたいって?まだ脱がせないから!ほらほら、手固定してあげるね。(手首ぐるぐる巻)これで抵抗できないね♡フェラ?まだしないよー!うわ〜ガマン汁やば、私の身体みて興奮してるの?ねぇ、もっといじめてあげるね♡」
ニーチェ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん///あんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんっっっっっっっっっっ!//////いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!気持ちいぃよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ////」
即!